【官僚の育成】マネジメントの学び方~常に2つ上の役職の動き方を見ていよう~
上司に言われた印象的な言葉
これは昔、とある上司に言われた印象的な言葉で、今も大切にしている視点です!
この考え方は、霞が関よりは特に地方機関に出ていた時に重要視していました!
年功序列社会である官僚機構においては、一つ上の直上司は日常的に報告したり、相談したりして接する機会も多いですが、2つ上の役職になると接する機会が格段に減ります。
仕事の話をするのは、不測の事態を報告する時と決裁を取る時くらいでしょうか。

普段から2つ上の役職を見ておくメリット
職場で非常に長い時間を過ごす官僚にとって、嫌でも周りの声や動きといった様々な情報が入ってきます。
そのうち、普段から尊敬できる2つ上の役職の方の
①指示の出し方
②部下への配慮の仕方
③雑談など声かけの仕方
④働き方
⑤対外的な説明の仕方
⑥関係者調整・根回しの動き方・タイミング
⑦視座の高さ
⑧汗をかく仕事の種類
を意識して見ておくことにより、『自分がマネジメントする際の引き出しの多さにつながる!』
のです。

役人人生、いつかはマネジメントする仕事が太宗を占める時がくる
仕事って、自分で手を動かして、調べたり、考えたり、資料を作ったりすることも非常に楽しく、やりがいも感じやすいですよね!
しかし、経験を重ねていくと、年功序列の官僚機構においては、いずれマネジメントする仕事がメインとなる時がやってきます。
うまくマネジメントできれば、一人で考えるより、周りの皆に助けてもらいながら、知恵を出し合いながら、まとめていく方が良い施策を生み出せたりしますよね!
最終的な責任は自らが取るスタンスを明確にしつつ、同僚・部下、カウンターパート、委託業者のモチベーションを維持し、主体的に動いてもらうマネジメントは非常に難しいです。
このようなマネジメントをゼロから考えるより、身近にいる尊敬できる先輩官僚の動き方をマネする方が効率的ですよね!まさに生きた教科書!

長期的には気軽に楽しく雑談できる組織が強いのでは?
短期的には、上司が厳しく指示を出し、それに対して部下が必死についていくスタイルでも成果は上がるでしょう!自身がプレイヤーとして非常に優秀だった人がマネジメントする側に立った時の、霞が関のいわゆる『クラッシャー』に多いタイプだと思います!
一方で、皆がイキイキと働いている職場を見ると、だいたいどこかで雑談が繰り広げられている場面を良くみかけるのです。深夜であっても楽しそうに雑談していました。
長くいる職場だからこそ、『居心地重視』のスタイルが望ましいと感じています。
・・・しかし、これは非常に昭和のおじさん的な思想かもしれないですね(苦笑)
今はリモートでの働き方やフリーアドレス制の導入により、誰がどこに座っているかもわからないような働き方が主流となりつつある状況です。
そんな社会において、組織が長期的にパフォーマンスを発揮できるマネジメントの仕方はどのようなスタイルなのか、これから学んでいきたいと思います。
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