【ダム好きの視点】再エネ推進なら水力発電ダム推し!?

2022年2月12日

今、世界の潮流として、脱炭素・カーボンニュートラル・グリーンといったキーワードが踊っていますよね!

現政権でも新しい資本主義の政策の柱として、デジタルとカーボンニュートラルが掲げられています。

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/seisaku_kishida/newcapitalism.html

元祖再エネ 水力発電は今後どうなる?

令和2年度エネルギー白書(資源エネルギー庁)によると、2019年の供給量に対する水力発電が占める割合は7.8%(796kwh)という状況のようです。

https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2021/pdf/2_1.pdf

では、将来はどのような電源構成になるのか。

昨年決定した第6次エネルギー基本計画を見ると、2030年の目標として、水力発電の占める割合は11%(980億kwh)と示されています!

2050年カーボンニュートラルを目指す 日本の新たな「エネルギー基本計画」|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)

元祖再エネである水力発電を増やしていく方針のようです。

では、具体的にどのようにして水力発電量を増やしていくのでしょうか?

水力発電量の増加も目指した『ダム再生』が進むのか?

包蔵水力を見ると、既開発・工事中・未開発の合計で、1365億kwhの年間可能発電電力量があるとされています。

既開発と工事中の合計をみると約975億kwhですから、2030年の目標はこの数字を採用しているということなのでしょうか?(あくまでも「可能発電量」ですが)

しかし、既開発の年間可能発電電力量926億kwhに対して、2019年の発電電力量は796億kwhの状況ですから、2030年の目標は現実的なのでしょうか?

日本の水力エネルギー量|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)

新設ダムを新たな場所に作っていくことは、既にダム建設の適地も少ないと思われる今の日本では難しいと思います。

しかし、既存ダムの有効活用=ダム再生は現在の技術をもってすれば可能になってきています!

『ダム再生ビジョン』https://www.mlit.go.jp/common/001190128.pdf

気候変動の影響を踏まえた水資源・電力開発『ダム建設・再生』が求められる時代がきている!?

気候変動の影響か、日本の降雪量が減ってきているという研究成果も出されています。

https://www.metsoc.jp/default/wp-content/uploads/2020/08/SS2019_05.pdf

ダム流域の降雪量減少は利水容量確保に影響してくることから、既存ダムが機能を最大限発揮できない状況が訪れるかもしれません。

そのため、気候変動の影響を見越して、100年後も暮らしやすい日本を実現するために、ダム等の整備を一層進めていく必要があるのでは無いでしょうか?

こんな時代だからこそ、ダムを後世に残したい!

再生エネルギーというと太陽光発電や洋上風力発電が注目されていますが、ダム好きの一人として、今後ダムの再開発や新設(埋め殺し含む)が一層進むことを期待しています!

新しくできたダムを見て回ることを楽しみにしています!

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