【ダム好きの視点】『北の大地』の可能性!~国土強靱化+脱炭素の先進地域へ~

2022年2月13日

国土強靱化と脱炭素

①気候変動への対応や首都直下地震や南海トラフ巨大地震など大規模地震への対応の必要性・重要性が叫ばれる昨今、東京一極集中の是正による日本全体の強靱化を図ること

②脱炭素社会・エネルギーの地産地消を目指した再生可能エネルギーの資源開発

の2つの観点から、『北海道』のより一層の活用・発展を期待したダム好きの独り言です。

水力発電包蔵量

まず再生可能エネルギーのポテンシャルとして、水力発電の包蔵水力を見ていきましょう!

これをみると北海道、北陸がポテンシャルが高いようですね!

日本の水力エネルギー量|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)

水力発電包蔵量(未開発)を可視化してみた

では、先ほどの表のうち、『未開発の水力発電包蔵量』を可視化してみました。

やはり北海道の潜在能力の高さが飛び抜けてますね!広大な土地を有する北海道ならではといったところでしょうか。

電力の北本連携強化

北海道は四方を海に囲まれていますから、災害時や電力需要の局地的な急増などに対応するための、電力の本州との融通も重要な視点ですよね。

ほくでんの資料によると、北海道と本州の連携は強化され、最大60万kwhから90万kwhになっているようです!

https://www.hepco.co.jp/network/stable_supply/efforts/north_reinforcement/need.html

気候変動で降雨量・洪水発生頻度増加傾向

気候変動の影響により、降雨量・洪水発生頻度も増加していくことは明らかなようです!

https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/kikouhendou_suigai/1/pdf/09_kikouhendounoeikyou.pdf

特に北海道に着目すると、2度上昇パターンでも降雨量が1.15倍になるので、『治水対策の強化も重要』ですね!

今流行りの『流域治水』の考え方で、あらゆる関係者が協力し、洪水が起こった時の被害を軽減できる対策を進めていくことが必要でしょう!

【流域治水概要】

https://www.mlit.go.jp/river/kasen/suisin/index.html

【北海道の流域治水の取組】

https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/kss/73601.html

気候変動で将来的に日本の降雪量は減少

降雪量の予測をみると、日本全体で積算降雪量は減少するようですね。

特に東北地方や日本海側で減少が顕著にみられます。

一方、北海道・道北はそこまでの影響がなさそうです。

ダム流域の降雪量減少は利水容量確保に影響してくることから、特に本州の既存ダムが機能を最大限発揮できない状況が訪れるかもしれません。

https://www.metsoc.jp/default/wp-content/uploads/2020/08/SS2019_05.pdf

利水(水道・発電・農業用水等)+治水を考えるとやっぱり『多目的ダム』も重要な選択肢の一つ!?

再生可能エネルギーの資源開発や水資源の確保、流域全体の治水安全度の向上を目指すには、『多目的ダムのダム再生や建設』がこれから一層求められていく社会になるのではないでしょうか?

世界を見ても水資源問題は深刻で、あらゆる地域で水紛争が生じています。

水資源:水資源問題の原因 – 国土交通省 (mlit.go.jp)

日本は隣国と接しているわけではありませんが、自国の水資源を確保していくことも非常に重要です。

これらを背景に、既存ダムのダム再生の取組やダム新設を推進していく必要があると考えています。

ただし、整備にあたっては環境への配慮も重要なので、環境アセス等を通じて影響をしっかりと検討した上で、適切であればダム再生や建設を行っていってもらいたいと思います!

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