2023年 今年もよろしくお願いします!

明けましておめでとうございます

2023年になりました。さて、今年は何をしようかと年末年始に考える方も多いのではないでしょうか。
中年にもなると1年が早く感じるようにもなりますが、私は昨年はなかなか心身の調子が悪い時期も長かったので、本当にいろいろと考えさせられる一年を過ごしました。自分自身の健康の大事さ、家族の大事さを実感しました。

新年の挨拶のイラスト(男性)

とにかく『生きる』

最近は仕事も少しずつこなすこともできるようになってきたところですが、焦りは禁物ですよね。調子の良い時期ばかりではないでしょうが、少しでも波が小さくなるように生活のリズムを整えることとしっかり休むことを念頭に、心穏やかに過ごしていきたいと思っています。とにかく生きること、それが今年の目標です。

『うつ』と向き合う

精神疾患・うつには治るという概念がないのかなと思うほど、なかなか難しい病だと感じています。
今のところ、薬も特に減ることもなく、症状も劇的に良くなるということもないです。
しかし、休職も繰り返してしまいましたが、昨年6月に復職してからはかろうじて7ヶ月働き続けることができていることは非常に大きな進歩なのかなと自分では思っています。昔のような無茶な働き方は出来ないですが、できる範囲でこなすことができるだけで、十分回復してきていると自分に言い聞かせ納得するようにしています。

再発を恐れながらの暮らし

かなり体調の良い日が増えてきていることは間違いないです。
本当に世界が色を取り戻すとはこの感覚なのかと思ったりもしています。
しかし、『再発が怖い』という感情は結構強くなってきているように思います。明確なきっかけなどが無くても、落ち込んでしまい、再発したらどうするか、不安で仕方がなくなることもあります。
気候・気圧の変化にも本当に敏感になり、体調が少し悪くなると再発かと怖くもなる日々を過ごしています。そんな方も多いのかもしれません。この恐怖とずっと付き合っていくことを思うだけで、少し先が思いやられますが、「今を生きる」ことに集中し、明日も元気に迎えられることを目指して、頑張っていくしかないですよね。

仕事がなくなっても大丈夫(なはず)!?

今の会社に居場所がなくなったとしても、案外なんとかなるのかもしれないと少しポジティブに考えられるようになってきました。
今の恵まれた環境でも働くことが出来なくなったら、その時考えれば良いかなと。
これから生産年齢人口もどんどん少なくなり人手不足も加速化するはずなので、すき間を見つけてなんとか働いていけるのかもしれないと思ったりもしています。
そのためにも『心身の健康が第一』であることは間違いないなと感じています。

今年もいろいろな人との出会いを大切に

昨年、特に復職してからは、本当にいろいろな方々と出会うことが出来ました。
前職の方々ともざっくばらんにお話をする機会を多く設けることができました。改めて、本当に皆さんを尊敬しています。
社内では、専門の異なる様々な方と交流することができて楽しかったですし、自分自身の幅がかなり広がったと思います。コミュニケーションが楽しくなってきていることがメンタルの回復を示しているような気もしますね。
土木の世界だけではない、エネルギーやDXなどの様々な世界に触れることで、今後の社会資本整備に何か活かすことができるアイデアが浮かんできたりもして、仕事も面白く感じることが増えてきています。
このアイデアを形にしたり、またいろいろな方とお話をしたりすることを通じて、世の中に貢献していくことができたらきっと面白い人生になっていくのでは?と少し期待もしています!

今年も『睡眠』のリズムだけは死守

睡眠薬を服用し始めてからかなりの期間が経ちますが、強制的にでも夜寝る時間を一定に出来ていることが、今の精神面の安定にも大きな良い影響を及ぼしていると実感しています。
睡眠薬というとネガティブなイメージが強いかと思いますが、私のように、つい仕事などに集中すると夜更かししがちな人間にとっては、強制的に睡眠薬で夜10時にシャットダウンすることでなんとか毎日頑張ることができている、そんな方も多いのではないでしょうか。
毎日決まった時間働くことの凄さ、大変さ、働いている周りの皆さんの凄さ、何より長時間働くことのできていた過去の自分の凄さ、などいろいろと思うところはあります。
今の自分の心身の状態、体力を客観的にみると、おそらく毎日残業無しで働くことが精一杯なんだろうなと切なくなる日もあります。
しかし、仕事はチームプレーなので、できる範囲で貢献していくこと、無理な仕事を引き受けすぎないことなどを意識して、今年1年もなんとか乗り切りたいと考えています。

寝ているの男性のイラスト(睡眠)

うつ・精神疾患に対する偏見を少しでもなくしたい。戻れる場所があっても良いはず。

私自身、うつになる前は『気合いでなんとかなる』という思想だったことは、これまでの記事でも紹介しているところ。
精神疾患が病気であると世の中で認知されることの難しさはあると思いますが、実際にうつ病等になってしまった場合、今の日本はあまりにも生き辛いのではないかと思ってしまいます。偏見、職場での待遇、新たな仕事への就きづらさなど、絶望感に襲われても無理はないと思います。
私は今、かなり恵まれていると思いますが、今の会社から出された場合どうやって稼いでいけば良いのかなと、ふと不安に襲われる日も多いです。そんな悩みで寝つきが悪くなることもあります。(今は睡眠薬で不眠はかなり改善されて安定していますが。)
頑張って乗ってきた電車から降ろされてしまった後、どうすれば良いのでしょうか。。。

電車を降りる人のイラスト(男性)

違う列車・各駅停車に乗れる社会へ

一度列車から降りてしまうともう別の列車にすら乗ることが難しい日本社会は、怖いなと思います。
もう同じ列車に乗ることができないことは理解できます。快速に乗ることも難しい状況であることも理解しています。
しかし、別の路線の各駅停車に気軽に乗ることができる社会になれば、我々のようなうつ病患者も少しは生きやすくなるのではないかと思うのです。
うつ病でも回復してくれば、昔の5割くらいの力は出せるようになると信じて治療を続けています。
私はいま、皆様の支えもあり、復職してから7ヶ月が経ち、2.3割の力を出せるくらいにはなってきています。
周りの健康な皆さんに貢献できる部分もあるだろうと、考え方も少しポジティブになってきました。
うつの波はありますが、世の中への貢献の仕方はいろいろあるでしょうから、そこまで悲観し過ぎることは無いのかもしれません。
子供を授かってから、本当に生きているだけで十分な存在が世の中にはあるのだ、ということに気づくこともできました。家族にとって『私は私だけ』であることを意識して今年も毎日を平穏に過ごしたいと思います。
新たな列車、新たな目的地に向かって、各駅停車でじっくりと、行ったり来たり、乗り換えしながら、頑張っていきたいと思います!

電車に乗る人のイラスト(男性)