うつ病からの復職〜リハビリ勤務の心の支え〜

勇気を出して精神疾患をオープンに

まず社内で一緒に仕事をする方などに対して、自ら打ち明けることは緊張しますが、精神疾患・自身の状態をオープンにするところから、私は始めています。

結局、仕事はチーム戦ですから、『いつ落ち込んで動けなくなるかわからない状況』を周りと共有しておく必要があると考えたからです。オープンにすることで、少し具合が悪くなりそうだったら早めに休む選択肢も取りやすくなりますし、頑張りすぎていた時に周りから声をかけてもらえたりもします。

偏見にさらされることもありますが、そこは受け入れるしかない病気だと割り切って働くことにしています。

意外と理解してもらえる同僚も多い

最近、プロスポーツ選手のメンタルケアの話題が出てきているなど、昔に比べると世の中の理解はかなり進んできているものと思います。今の会社では受け入れてくださる方も多く、仕事もしっかりと分担してもらえる体制をとってもらえているので、大変助かっています。

そんな中でも特にありがたいのが、定期的にメンタルケアに関する雑談会を開いてもらえていることです。なかなかメンタル疾患を経験すると社内の輪に入りづらかったりするものですが、これからの会社のメンタルケア方策などについて無理ない範囲で雑談できることが、今の私にとって非常に心の支えになっています。この雑談会がなければなかなか順調に2ヶ月を過ごすことは難しかったでしょう。

どこかで必要とされることが生きがいに

働いている以上、少しは何かに貢献できると非常に嬉しいものです。仕事以外のことを考える余裕が全く無い時には、意識することはありませんでしたが、今は誰かに『ありがとう』と言われると純粋に嬉しい気持ちになります。
『自分にはなにも専門性とか無いよな』と思うこともありますが、意外と頼りにされる機会もあったりしたこの2ヶ月で、自分に対する劣等感のような意識も少しずつ変わりつつあるように思っています。
この調子で徐々に勤務時間を伸ばしていって、通常勤務に戻れると良いのですが、この先どうなるのかは正直まだわかりません。目の前の1日1日をただ過ごしていくことに集中したいと思います。