【分析】業界票の現在地!?~参院選選挙結果で見てみた~

2022年2月16日

分析主旨

今年は参議院選挙がありますね!

霞が関を離れた今、政治への関心の持ち方・興味のあり方も変わってきたなぁと感じています。

さて、今回はちょっと変わった視点でこれまでの参議院選挙結果の分析、予測を勝手ながらやってみようと思います!

※なお、個人的に特定の議員の応援等は一切していません。あくまでも個人的な趣味でやっていますのであしからず。

業界票(建設業を例に)

国会議員など政治家には得意分野があったりしますよね。

国会議員は、国民全体の生活の向上や安全・安心の確保のためにあらゆる政策を検討していると思いますし、様々な業界で働く人たちの生活を支えるための政策ももちろん検討していると思っています。

例えば、建設業界の世界では業界票などと言われることも多いと思います。

今回は、過去の参議院選挙を例に、『旧建設省OB与党国会議員の得票数』『建設業就業者数』『有権者数』を整理・比較・検討し、業界票の現在地を探ってみたいと思います。

旧建設省OBの国会議員

与党参議院議員の中で、HP等を確認したところ、以下の2名について今回分析してみたいと思います!

建設業就業者数と有権者数

まずは、建設業従事者数と有権者数を見ていきましょう。

対象年は、平成19年、25年、令和元年参議院選挙時(佐藤のぶあき議員)及び平成28年参議院選挙時(足立としゆき議員)とします。

高齢化の影響か、有権者数は増えていますね。

一方、建設業就業者数は、2007年の552万人から2021年には482万人まで減っていますね。

『佐藤議員』及び『足立議員』得票数と建設業就業者数・有権者数推移の比較

では、佐藤議員と足立議員の得票数を並べてみていきましょう!

建設業就業者数は減少していますが、それぞれ得票数は変わっていないようですね!だいたい建設業就業者と比較して5%程度の得票数となっているようです。また、佐藤議員と足立議員の得票数が大きく異なるので、並べてみることはあまり意味がなさそうです。

これは何を意味しているのか

私の予想としては、『昔ながらの業界票といった考え方は古くなってきていて、今はさほど国民の投票行動と業界の関係は無くなってきているのではないか?』という仮説を持っていました。

しかし、建設業就業者数の減少に対し、得票数が減っていないということは、『業界票という考え方は未だに国民の中に根強く、投票行動に影響しているという状況』だといえるのではないでしょうか。もちろんその時の投票率や支持政党の戦力構図なども影響があるでしょうから、本傾向が必ずしも合っているとは言えないでしょうが、一つのモノの見方の参考になればと思います。

まとめ

今回は選挙と業界(建設業界を例に)の関連性を定量的に見ていきました。

今流行りのデジタルやIT業界も同じような構図があるのかもしれません。

今は様々なデータがオープン化され、あらゆる場面で利活用がなされています。

選挙は主に当選落選ばかりが注目される世界ですが、得票数・得票率といった定量的な数字を見て、政治を眺めていくのも面白いのではないかと思います! 

何かモノの見方の参考になれば幸いです。

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