戦友 〜とにかく感謝・そして尊敬〜

戦友

戦友、それは、特に本省係長時代に苦楽をともにした同僚のこと。

今も昔も変わらないのかもしれませんが、20代後半の若かりし頃、経験も未熟な時に同じ立場でもがいた方々は間違いなく『戦友』だなと感じる今日この頃。

官僚としての駆け出し時期にもあたる係長時代、誰もが苦労すると思いますが、今思ってみても、皆に支えられて何とか乗り越えたあの頃が無ければ、私は存在しないといっても過言ではないでしょう。一度でも官僚を経験したことのある方はそう感じる人も多いのではないでしょうか。

立場は変われど『戦友』との関係は不変!かな?

本省係長時代、職場に泊まるのも当たり前だった時代、辛かったけれど、同僚と議論したりできたことは楽しくもあり、充実した日々だったと思います。果たして心身の健康に良かったのかはわかりませんが・・・。

辛かったからこそ、絆は深く、私のように民間人となり立場は変わってしまったとしても、関係性は不変ではないかと感じ始めています。

数年ぶりにお会いしたとしても、すぐに話ができる関係性というのは一朝一夕でできるものでは無いはずです。会おうとした時に会えること、本当に貴重です。

そんな戦友たちとお話をすることで、私自身もエネルギーが湧いてくるような気持ちにもなってきています。皆さんからエネルギーをもらうことで生き延びている、最近はそんな感じすらしています。

悩み苦しみ、うつとなり、ただひたすらに辛かった日々を思えば、今が何と幸せなことか、おそらく官僚のままでいたら気付くことのできなかったであろうこの幸せな現状に、本当に感謝しています。もちろん、一番苦しい時期に離れずにそばで支えてくれた妻には一番感謝していますし、頭が上がりません。

戦友たちの『今』を訪ねて

彼ら戦友たちも私と同様に歳を重ね、役職も上がってきている状況です。みな、それぞれの立場での仕事をこなし、忙しく頑張っておられます。本当に尊敬します。

そして、お会いすると今の社会課題を解決するために様々な分野の知識を欲しがっているなぁと感じる場面にも多く遭遇します。何かそれにこたえることが、民間人の私にできるのか、模索しています。

例えば、国の舵取りをする立場となりつつある皆さま同士を繋ぐことで、新たなイノベーションが起きるのではないか?という仮説を持っています。それぞれがあらゆるところで経験してきたことを共有するだけでも、最新の課題・問題意識などがわかり、非常に有意義な集まりになるのではないでしょうか。

仕事に楽しく取り組むことができ、かつ、モチベーションを上げていく、そうすることで国の安全・安心の確保等に寄与していくこと、それが私のできることなのかもしれません。

でも、やはり焦る

活躍されている皆様をみると、つい焦る気持ちにもなりますが、頑張って今の自分を受け入れることに集中せねばなりません。

私はまだまだ病人だからです。元気な日もあれば落ち込む日もある、毎日のメンタルコントロールが本当に難しい。毎日仕事に行くことがここまでハードルの高いものになるとは思いもしませんでした。正直、悔しくもあり、悲しくもあります。向き合っていくしかありません。

利害を意識しない、人との交流が仕事を楽しくする

忙しい日々に追われると気づけないことですが、『人との交流、特に対面での交流』には仕事を楽しくする効果がありますよね。ちょっとした雑談もできますし、意見交換することで新たな知見を得ることができるから。

新型コロナウイルスの流行により、『対面の価値』が改めて見直されている組織も多いのではないでしょうか。

週に数日は出社し対面打合せをこなすような働き方が、体力の落ちてしまった今の私にはちょうど良い感じです。なんとか継続していきたいですね!

特に、利害を意識せずにお話ができると本当に色々と思いつきますし、良い頭の運動にもなり、体調も良くなる気がしています。

やりがいを暗中模索

これからなにをモチベーションに働いていくのか、夜な夜な悩むことも増えてきました。体調が良くなってきている証拠なのかもしれませんが、悩みは尽きません。時間があればあるだけ悩み続ける苦しみもあります。きっと鬱の経験のある方はわかるかと思いますが、頭がまったく休まらない感覚ですね。

仕事へのやりがいを見出すことは簡単ではありません。これまで専ら『与えられてきたやりがい』ですが、これからは『自ら創出していく必要がある』状況です。

もちろん生活費を稼ぐことは目的の一つではありますが、贅沢なことに私の場合、それだけではモチベーションもなかなか上がりません。今も会社の周りの方々に恵まれているので、何とか貢献したいなと思いつつ、あまり会社組織には貢献できていないようにも感じます。これもコロナ時代に中途入社したことの難しさなのでしょうか。社内のリアルなコミュニケーションを欲している日が増えてきている気がします。

仕事は『戦うもの』から『協調するもの』へ

若い頃はなぜあんなにも戦う意識が強かったのか、反省することも非常に多いです。戦って得られるものが何だったのか、『経験』といえばそれまでですが、もっと笑顔でおもしろおかしく仕事ができたようにも感じます。

これから『成果』を出すためには、『協調』が重要になってくると考えています。自分の無知を知り、恥じることなく謙虚に人から学び、自ら調べてみて疑問があればまた人に聞く、そんなスタンスで過ごしていきたいです。

もう頑張れない、、、頑張らない働き方は?

もう思ったように頑張れない・働けない・動けない、そんな日常が当たり前になり、随分と経ちました。戦友たちの活躍ぶりは眩しくもあり、自分も昔はあんなに働けていたのかと不思議にすら思う日々です。そして、頑張ることができない寂しさで心が満ちていきます。

ここで諦めてしまうのか。。。どうしたら良いのだろうか。ただ生きることの難しさと向き合っていくしかないのでしょうか。このブログの過去の自分を振り返れば、今は体調も比較的良く、『考える余裕ができてきている』とポジティブに思えるでしょうか。自問自答しています。

先日も記事にしましたが、他人からみて頑張ってないように見せることは、きっと頑張ることより難しいと思います。頑張る姿を見せることも重要な場面はあるでしょう。しかし、『常に頑張っているように見せる』ことは本人的にも非常に辛いと思います。

振り返れば余裕がなかった本省係長時代、もう少し余裕を持って視野を広く持って施策立案などに関わることができたのではないか、あの時下した様々な判断が結果として現場にとって良かったのか、実際どうなっているのだろうか。良い仕事ができていたのだろうか、気になります。もちろん、地方で携わった多くの仕事も今どうなっているのか、気になるところでもあります。

これからも楽しくお付き合いができたらいいな

話が少し逸れました。

戦友たちとの関係性は本当に貴重で尊いものです。信頼できるからこそ、『私が向き合い乗り越えなければならない壁』を突破するための力になってもらえるのかもしれない。そして、乗り越えた先には、振り返ると『楽しかったな』と思える未来が待っているのかもしれない。これは自分への挑戦でもあります。戦友たちと楽しく笑ってお話ができるよう、心の準備をしていきたいと思います。