官僚的思考は傲慢か!?『脱』官僚思考!
民間に転職して以来、これまでの思考を見直す必要があると実感しているところ。
これまでは傲慢だったのではないか?
官僚として働いていた頃は、
『国の法律や予算制度を改正することで、国民生活が直接的に良くなっていくことを実感できるはず』
と無意識のうちに考えてしまう思考回路となっていました。
官僚の様々な仕事において、『この制度を作れば世の中がこう良くなっていく』という資料も山のように作ってきましたし、実際にそうだと思っていました。
確かに『良く』はなっていますが、世の中に対して効果が劇的にあったかと言われると、少し自信がありません。
霞が関の外の世界に来ると、民間市場の大きさや技術開発のスピード、自由な発想で競争が行われていることを少しずつですが、体感し、考え方が変わってきました。

労働コストはゼロでは無い
民間企業は『いかに利益をあげるか』が基本的な考えの根本にあり、その前提があった上で『世の中を良くしていこう』という発想なんだなと気づき始めています。
要は『労働活動に対するコスト意識がある』とも言えると思います。
官僚時代はいくら働いても給料は残業代含めてもほぼ一定でしたし、基本的に『24時間仕事に捧げて結果を出すことが当たり前』と考えてしまっていたところに世間の認識とのずれが生じていたなぁと感じています。
官僚がコスト意識が低いと言われる所以ですよね。
私も例に漏れず、コスト意識の低い官僚でした。

傲慢であったことを自覚しつつ、コスト意識も高めていきたい
これからは民間企業の常識的な発想が出来ない現状をしっかり認識し、より視座を高めて世の中の変化を見ていけるようになっていきたいと思います。
そしていつか、どんな形かわかりませんが、霞が関の政策にも活かせていければ良いなぁとも思っています。
