【ダム好きの視点】国土交通データプラットフォーム・QGIS使ってみた!?〜北海道の『水エネルギー』の可能性を探る〜

2022年2月21日

国土交通データプラットフォームとは

国土交通データプラットフォームは、『インフラデータなど、どんなデータがあるか、日本地図上に可視化したもの』という感じのものですね。(国土交通データプラットフォーム https://www.mlit-data.jp/platform/view/

そして、データ自体はG空間情報センターからダウンロードする形になっていますね!https://www.geospatial.jp/gp_front/

では、今回は北海道を例にデータをいじってみたいと思います。

まずはダムデータを検索

インフラデータのうち、北海道のダムのデータを表示してみます。

データには位置情報だけでなく、完成年、集水面積、堤体積、貯水容量などが含まれているようです!

(出所 国土交通データプラットフォーム)

ただ、サンルダムが入ってないところをみると少し古いデータなのでしょうか?

また直轄管理だけなのか、その他の補助ダム、発電ダムもあるかと思いますが、網羅性はあまり無い感じですね。とりあえず今回は『使い方』という観点に着目して、このデータをいじってみることにしましょう。

QGISにダムデータを載せてみる

まずはデータをQGISで可視化してみます。

すると、こんな感じになります。

中小水力発電ポテンシャルも検討してみる

流量や少し落差があれば小水力発電は導入できる可能性があるようです。

(出所 http://j-water.org/about/#about04

そこでせっかくなので、水を利用する観点で中小水力発電ポテンシャルも載せてみます。

データは環境省の再生可能エネルギー情報提供システムREPOS(リーポス)

(出所https://www.renewable-energy-potential.env.go.jp/RenewableEnergy/21.html)

で公表されているshpデータを参照しました。

北海道を俯瞰してみると・・・

うーむ。

これだけだと、ダム・水力発電施設の位置と中小水力発電ポテンシャルがどのあたりに位置しているのか、何となく雰囲気がわかる感じだけですね。やはり落差・流量が必要なので、中小水力発電ポテンシャルは山沿い・河川沿いに集中しているようです。

これだけではよくわからないので、データを出力してみましょう。

水エネルギーの観点でみた北海道のポテンシャル

広い面積を占める北海道だけあって、なかなか魅力的ですね。北海道胆振東部地震の時のように大規模災害により全道停電する事態となっても、復旧するまで生き延びるだけの最低限のエネルギーは、『地産地消』の観点で確保しておく必要があると思います。

水力発電ダムによる水力発電と中小水力発電ポテンシャルの設備容量(kw)を見てみると、このようになりますね。(国土交通データプラットフォームからのデータは結局使っていない・・・)

さて、中小水力発電ポテンシャルは豊平峡発電所(出力51900kw)何個分でしょうか?

※豊平峡ダムは札幌市内からほど近く、観光客もよく訪れる有名なダム。美しいダムです!

https://www.hkd.mlit.go.jp/sp/toyohira_damu/kluhh4000000axuo.html

※豊平峡発電所の概要は以下。

https://www.hepco.co.jp/energy/water_power/hydroelectric_ps.html

中小水力ポテンシャルは、豊平峡何個分?

全道で豊平峡発電所約16.3施設分ということですね。

いやぁ、大ダムの威力を感じさせてくれました!

先人達のおかげで今の我々の生活が支えられているのだと実感します!

まとめ

もちろん再生可能な自然エネルギーは水関係だけではなく、太陽光や風力、地熱など多様なエネルギー源があります。これらを組み合わせていくことが重要でしょう!

エネルギー資源開発コストと維持管理コストと得られる便益を検討し、日本全国でエネルギーの地産地消、再生可能エネルギーの導入促進が図られることを期待しています!

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