『中堅官僚の転職』悩みは、潜在的な裏切り意識や世間体!?

2022年2月22日

これは私自身が無意識のうちに囚われていた感覚なのかなと思っています。

裏切り意識?

終身雇用で同じ会社で勤め上げること、長い時間を会社に奉仕することが美とされるような時代で育ってきた私は、無意識のうちに

『転職は雇ってくれた会社を裏切るような行為なのではないか?』

と考えてしまっていたのかもしれません。

大企業であっても突然買収されたり、会社自体の寿命も人生より短いことの多い変化の激しい時代において、『会社に私生活も含めて全てを捧げることを美学とする働き方』はもう無理のある考え方な気がします。

官僚時代の私は、休日に友人と遊ぶことすら罪悪感を持っていましたし、平日夜にプライベートの予定を入れるなんてことは10年で一度もありませんでした。

もちろん今となっては心身の体調も崩してしまったので、このような考え方はなくなりましたが。

世間体?

私は国家公務員であったので、余程のことがない限り解雇されることもない職業にせっかく就けたのに『なんかもったいない』といった意識があったように思います。

両親や家族・親族、大学の同期などの期待のようなものもあるんじゃないかと勝手に思い込んでいました。

また、今と違って官僚の働き方の実態や悪い評判もそこまで出回っていなかった入省当時は、一種試験を通って官僚として働けることに対して

『自分は凄いところで働けるんだなぁ。なんとなくかっこいい世間体も良い職業に就けたんだし、自分のすべてを国民のために捧げよう!』

と勘違いしていたようにも感じます。

しかし、うつを患い、家族を持ち、子供も授かった今は、『とりあえず健康・無事でいてくれるだけで良い』という感覚を理解出来てきたところです。

『世間体』なんて誰も気にしていないにも関わらず、何かに考え方を縛られていたようにも思っています。昔から受験や偏差値教育を受けてきたからなのかもしれません。

正直、自分が鬱になり思ったように動けなくなってしまった今になって初めて、『多様な価値観の人たちで世の中が成り立っているということをちゃんと理解したい』と思うことができるようになりました。

皆、人生で優先したいことは異なるのが当たり前ですよね!いろんな人達が集まって考え方をぶつけ合える組織の方が良い成果を出せると思っています!

『官僚』という肩書き?

『官僚という肩書きを捨てる勇気』

をなかなか持てなかった自分がいたようにも思います。

肩書きで仕事をするわけではないですが、当時は民間の委託業者の方々などには少し偉そうな態度を取っていたのかもしれません。

民間人となった今、官僚の方と接すると違った角度でみることができるのですが、『やっぱり官僚の肩書きがあると無理を言っても許される部分ってあるんだなぁ』としみじみ感じてしまっています。

それでも表面的に許されてしまうところに、クラッシャーでも偉くなる軍隊的組織が成り立ってしまう原因の一つがあるでしょう。

霞が関は絶対的な年功序列社会で、部下は上司の指示を捌くだけでいっぱいいっぱいになってしまう状況だと、自然と思考停止状態になってしまう方も大勢いると思います。

『日本を少しでも良い国にしたい』という意識を持つ余裕など無い現状は少し残念にも思います。

霞が関の若手・中堅がもう少しイキイキと働ける職場になってもらうことを祈っています。

結局は『今の自分』が何を優先したいのか

将来どうなるかもわからないですし、

今のライフステージで重要視したいことを実現できる働き方・職業・会社を模索していくことが、これからの時代のニーズに合っている

ように思います。

もちろん転職だけが選択肢ではなく、現職に留まりつつ男性であっても主体的に育児時短勤務を取得して育児に積極的に関わって人生を選ぶことも良いでしょう!

逆に、現職で仕事を追求していく働き方も本人が納得して希望していれば、これも良いでしょう!

このような多様な価値観を持った人たちで構成される世の中になってきている現状について、ガラパゴス的な霞が関で育った私も理解を深めていきたいと思っています。

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