直轄業務の平均評価点ってどのくらい?〜完了検査時期を経て思うこと〜
完了検査
業務委託を受託したら、最後は成果品の検査がありますよね!
成果品に至るまでの経過(発注者とのやりとり、コミュニケーション)がなによりも評価点につながることは言うまでもないところですが、成果品検査も重要です。
検査官の持っている配点も大きいですから、どれだけ工期中に発注者の期待に応えていても、誤字脱字や内容が適当な成果であれば、それなりの点数しかいただけません。
今回は、そんな成果品検査を踏まえて決められる評価点について、全国的にどうなっているのか、推移がどうなっているのか、公表されている資料をベースに見ていきたいと思います。
国交省各地方整備局の業務評価点
各地方整備局等の直近の平均点及びその推移について、公表されている資料をベースに見ていきたいと思います。
直近の平均点

(出所 各地方整備局等HPよりSK調べ)
こちらを見ると、年度の違いもありますが、結構地方整備局によって平均点が異なることがわかってきます。
全体として平均点は上がってきている印象もあります。
評価点の推移
関東、北陸の資料を見たところ、ここ数年でかなり業務評価点の平均が上がってきていることがわかります。
毎年のように上がってきており、だいたい10年で3点くらいは上がっているようにみえます。
【関東地方整備局】

(出所https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000774272.pdf)
【北陸地方整備局】

(出所http://www.hrr.mlit.go.jp/gijyutu/hinkaku/iinkai/02_siryou1.pdf)
まとめ
ついこの間までは『80点』超えたら表彰あるかも!と期待していた時代だったように思います。
しかし、現状を見ると、平均点が年々上がってきており、80点は目指すべき点数ではなく、平均よりちょっと良かったら80点という感じになってきているように感じますね。
平均が79点を越えている地方整備局があることは驚きです。また地域間格差についても、直近の平均点をみると差があることがわかります。
今後は平均点数が下がるように運用されていくかもしれませんね。
なお、業務特定時の技術者の実績として成績も重要になってきますから、長期的にみて、企業の受注にあたっての競争力に影響する大事な観点だろうと思います。
建設コンサルの方は特にこのような特徴を基本知識として頭に入れて検査に臨むと良いと思います。
工事も同様にみていくと同じような傾向があるのかもしれません。興味ある方は調べてみてはいかがでしょうか?

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