『フォーラムエイトが広げる BIM/CIMワールド増補改訂版』を読んで

2022年5月20日

BIM/CIMの話題についていきたい(焦り)

まず、私が思ったこと、それは『BIM/CIMって言葉だけ聞いたことあるけれど、実際何なのかわからん』ということです。

この焦りから本書を手に取ることにしました。

令和5年度には原則化されるBIM/CIMについて、同じように焦っている方、時代に取り残されたように感じている発注者さんなど、同じように感じておられる人もいるのではないでしょうか?

やはり、これまでの経験が活かせない、不連続で新たなことを学ぶには時間がかかりますが、歳を重ねても新たなことを吸収していきたいと思うので、頑張ってみようと思っています。

まずは、BIM/CIMがどんなもので、何が期待できる技術なのかということを本書では学ぶことができたので、その感想を綴っていきたいと思います!

ただ、フォーラムエイトさんの営業書物としての位置付けが強いなぁと感じたので、そこは別書籍も活用しながら知識に偏りがないようにしなければとも感じました。

建設業に革命を起こしたBIM/CIMとは

そもそもBIM/CIMとは何なのか、わかりやすくユースケースも示しながら紹介している章でした。

例えば、スマートシティや防災、維持管理への活用、設計や施工への活用など幅広い活用方法があることがわかります。

また、BIM/CIMを活用することによる『生産性の向上』にも触れられており、やはりフロントローディングで設計時から可視化できることが最大の効果だと記されておりました。

このあたりは序章なので、これまで私が抱いていたBIM/CIMのイメージ通りの内容でした。

BIM/CIMを図面、CG以外に活用しよう

3次元の図面というだけなら、これまでのCADとの違いは無いでしょうが、やはりそれぞれに情報・属性を持ったデータで構成されるBIM/CIMならではの活用法があるということです。

興味深かったことは、ゲームエンジンで教育や訓練にも活用できるということや、環境配慮のエネルギー解析、騒音解析など、設計・施工だけに関わらないユースケースがあるということでした。

令和5年には、公共において、BIM/CIMが原則化されますが、その後の時代、どのようにインフラデータが活用されていくことになるのか、非常にわくわくした気持ちにさせられますね!

BIM/CIMモデルを生きたVRシステムに進化させる

BIM/CIMデータからVRシステムに反映させて、各種事業の合意形成をスムーズにしたり、津波避難ビルに津波シミュレーションを合わせて避難の啓発動画を作ったりするなどが紹介されています。BIM/CIMならではの属性情報等を活用したユースケースではなく、ここで紹介されていたのはビジュアル的な活用法でした。

BIM/CIMモデルでシミュレーションしよう

各種解析ツールの紹介がなされている章でした。地すべり、エネルギー、騒音、避難、洪水、津波、土石流などが対象です。

この章はツールの使い方の解説がメインになっているので、わかりづらい部分も多くあまり私自身が技術的についていけないこともあり、正直あまり参考にならなかったかなという印象を受けましたね。

BIM/CIMモデルを機器やクラウドとつなごう

この章では、特に自動運転、安全運転支援への活用が気になる部分でした。既に自動車業界では当たり前なのかもしれませんが、やはり仮想空間での運転シミュレーションなどができるとより一層安全な運転につながる技術開発が進んだりするのであろうなと感じました。その他、プロジェクションマッピングの制作・実施への活用や点検用ドローンの飛行コントロールなども非常に興味深く思いました。

既にドローン活用は構造物点検などインフラメンテナンスの世界を変えてきているという実感がありますが、ここで紹介されているような自律飛行を支援するようなシステムなどがこの先どんどん出てくるんだろうなと思っています。楽しみですね。

年収600万円以上の方に最も支持される転職サイト/ビズリーチ

建設業界専門の転職エージェント【RSG Construction Agent】

購入はこちらから↓
フォーラムエイトが広げるBIM/CIMワールド 増補改訂版価格:2,667円
技術士目指すなら↓
スタディング 技術士講座
技術士