【雑感】令和4年4月1日人事をみて(あの人も辞めたのか)

2022年4月1日

また先輩官僚が辞めている

人事異動の時期ですね。(令和4年4月1日)

霞が関の人事を眺めていると、ともに仕事をしたことのある比較的近い先輩官僚3人程が、3月末で辞めたことがわかりました。

他人のことを言える立場ではまったくありませんが、しっかりと仕事のできる先輩方が霞が関を去っていく現状に寂しさを感じてしまいます。

中堅官僚になってしまうと、近い業界・業種への転職が制限されるので相当厳しいはずですが、それでも辞めていく人が多い現状に驚いています。

なぜ辞められたのかはわかりませんが、霞が関で活躍し続けることの難しさ、プライベートとの両立の難しさなど悩まれたことと思います。

いずれも尊敬できる先輩方でしたので、ショックではありますが、また新天地で活躍されることを期待しております。

霞が関の地盤沈下は想像以上に早く深刻な状況では?

ここまで多くの身近な方々が辞めていく現状、しかもソルジャーとして鍛え上げられた働き盛りの中堅官僚の方々が霞が関を離れていくという現状は、全体で見るとかなり深刻な人材難に陥っているかもしれません。

霞が関にはおそらく各省庁独特の文化や風土があり、いきなり外から入ってもなかなかよくわからないルールがたくさんあるので、外部人材に頼るのもある程度限界がある状況なのではないかと推察します。

外の人材が活躍しやすい風土に変わろうとしている過渡期なのかもしれませんが、これまでのような常軌を逸したような働き方が求められ続ける職場環境であれば、人は集まってこないのではないかとも思います。

これからも私の出身省庁の人事は時折見ていこうと思いますが、中堅の辞職傾向は続くのではないかとも見ています。優秀な方が辞められている現状に幹部がどこまで危機感を持って対応を考えられているのか気になります。

霞が関に人材があつまるようにするには?

給与面や実質休暇が取れるか否か、労働時間など課題は山積していると思います。

そんな中でも、官僚を目指す人達は国のために貢献したいと考えている方が多いはずです。

それでも辞めていく人がか多い現状は『あまりにも犠牲にするものが大きすぎる』からなのではないかと考えています。

自らの心身の健康はもちろん、家庭も犠牲にすることが当たり前の職場環境ではなかなか働き続けることは難しいです。

諸先輩方は『昔の方が働いていた』というかもしれません。しかし昔よりはるかに扱う情報量は増えているため、同じ労働時間でも疲労度が全く異なるのではないかと思っています。

今は、PCでの資料作成・修正が容易になったこと、メールにより24時間連絡が取れる状況にあること、最近ではチャットやビデオ会議ツールも活用できるようになったことなど、どんどん効率的になっているのは良いことと思います。

一方、官僚の仕事は情報量が増えたら増えた分だけ、密度も濃くなった分だけ、仕事も増えるような印象を持っています。入ってくる情報を理解して処理するだけの人の数が圧倒的に足りていないと思っています。

定員削減削減の記事でも紹介しましたが、仕事量は明らかに増えているにもかかわらず、人が減っていることが何よりも官僚の魅力を下げる結果につながっているものと推察しています。

霞が関が中で施策を議論する少しの余裕くらいは持てる組織にならなければ、将来的な日本の成長にも更に影響を及ぼすことでしょう。

明るい未来が待っているのか、そんなことに考えを巡らす一日でした。(令和4年4月1日)

皆さんも明るい未来のために、無理せず生きていきましょう!

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