【現場訪問記】明治用水頭首工(矢作川)現地いってみてきた!
明治用水頭首工(矢作川)どうなっているのか?
明治用水頭首工の漏水について、非常に大きな影響が出ています。大変なことです。
特に農業用水の方に水をまわすにはまだ時間を要するといった状況のようですね。
前の記事でも触れましたが、令和4年5月22日、早速現地に行ってみてきました!
何事も『現場』から始まる
これは私の信念でもあります。
何事も『現場』を見なければ、施設や被害の規模感、影響が出ている地域がどのような地域なのか、を肌感覚として持つことができないため、気になった現場は見に行くことが重要だと思っています。
様々なツールが発展してきた現在においては、皆さん非常に多忙なこともあり、『現場に足を運ぶこと』をつい後回しにしたり、見に行けなかったりすることが多いと思います。
時間を見つけて、ふらっと現場を見に行くと、思いもしなかったことに気付けたりするなど、自分の将来にとっては得難い経験を積むことができ、キャリア形成の独自性にもつながると感じているので、ぜひ、皆さん気になったことがあったら積極的に『現場』を見に行ってみましょう!
事前に矢作川流域概要を把握
各流域には特徴、歴史があります。極力その歴史を把握してから、私は現場に行くこととしています。
今回は『矢作川』なので、矢作川河川整備計画を一読してから現地に行くこととしました。
河川整備計画は流域の概要、歴史から今後の整備内容まで網羅的に記載されていますので、流域を把握するにはちょうどよいかと思います。ダム巡りなどされる際には、参考になると思います。

(出所seibikeikaku_gaiyou.pdf (mlit.go.jp))
『知る』〜明治用水会館・水の環境学習館を訪問〜
現場に行く前には、まずどのような施設なのか、目的など概要を知る必要がありますよね!
そこで、インターネットで軽く情報収集をしたところ、「明治用水会館」なるところがあることがわかりました。せっかく現地を訪問するので、この施設に寄ってから、明治用水頭首工に向かうこととしました。
訪問してみると、明治用水会館自体は閉まっていましたが、併設されている『水のかんきょう学習館』で詳しく明治用水の歴史などを学ぶことができました。
現地でなければここまで詳しく紹介している施設はなかったでしょうから、本当に明治用水頭首工の前に行ってみて良かったです!


明治用水は長年の悲願だった
碧海台地と呼ばれる微高地であった、現在の安城周辺は高台だったことから、なかなか作物を育てることに適さない土地で、野原だったそうです。明治用水ができるまでは、そこで農業を営むために多数のため池を設け、かろうじて農業を営む程度の地域だったとのことです。
そこで、この土地を豊かにするために、明治用水の構想を練った最初の人物が、江戸時代の都築弥厚でしたが、その時には実現せず時が経ちました。
明治になり、伊豫田・岡本が都築の計画を実現すべく奔走した結果、明治用水と各幹線を完成させる道筋ができたようです。
そして、短期間で各幹線まで仕上げ、農業用水を安城地域に引っ張ってくることに成功し、非常に豊かな土地とすることができ、現在に至っています。
その後、水源開発として、頭首工の改築やダムの建設などを実施することで、上水道及び工業用水需要にも応え、今のトヨタ等の企業城下町を支えることに繋がっています。

明治用水受益地の水田の様子
受益地を走っていると田んぼが多くあること、工場が多くあることに気付きました。
そして、今(令和4年5月22日)、農業用水分の取水が止まっている現状で、確かに水の少ない水田を見かけることができました。
おそらく今の時期はしっかりと水を張って稲を育てている時期と思われるので、なんとか早く農業用の水量も確保できるようにしていただきたいなと感じました。
明治用水頭首工 訪問!
明治用水の受益地を北上し、いざ『明治用水頭首工』にやってきました!
この写真は、上流側の川の中から、旧頭首工と現頭首工を1枚に収めることができたものです↓

上流側の状況
上流側にある旧頭首工もはっきりと見える状態で、水位がかなり下がり川底も見えるような状態になっていました。水の跡をみるだけでも相当普段の水位より下がっていることが見て取れますね!

下流側の状況
頭首工下流の左岸側では、水が湧き出ている様子がはっきりとわかりました。パイピングで上流側から水が抜けてしまっているのがわかりました。

応急対策(ポンプ車)の状況
応急対策として排水ポンプ車で用水に流している様子も見ることができました。農水省と国交省のポンプ車が活躍していました!農水省のポンプは北陸、関東からも応援できていました。


その他 感想
明治用水頭首工は想像以上に大きな施設で右岸側には水源公園という施設もあり、頭首工の損傷が起きていなければ、のどかな雰囲気だったのかもしれませんね。
今回は漏水が発生していたので様子を見にきている人も多く、水源公園の駐車場も満車で少し待たされてしまいました。

その後はダムも訪問
その後、矢作ダム訪問、矢作ダムカレー、設楽ダムカード入手、道の駅設楽訪問などを経て、帰宅しました。矢作ダム、設楽ダムなどについては別途記事にしたいと思います。
いろいろな現場に行くことは、鬱にも良い気がした
鬱が寛解状態になってくると、『何か少し動いてみたいな』とわずかながら積極的な気持ちも出てくると思います。しかし、『本当に動いても大丈夫かな』という不安な気持ちも非常に強く、結局は家の周辺を動くことしかやらないケースも多いと思います。
私も不安でいっぱいでしたが、『復職する前にどこか遠出をしてみて、疲れや体調の具合の様子をみたい』と思っていたので、今回勇気を出して、現場に行ってみることにしました。
そういえば、官僚時代も元気な時は、休日(特に3連休であれば)は色々な現場を見に行っていたことを思い出しました。
今回のように現地に行くことができたということは、少しずつですが、私の鬱も回復してきているということなのかなとポジティブな気持ちになることができました。その間、育児を頑張ってくれた妻には感謝!
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