官僚から民間転職の強み!(民間で今思うこと)

2022年2月5日

官僚の強み

今回は、ある民間企業に拾っていただき、本当に感謝しておりますが、今、感じていることについて綴りたいと思います。

官僚として10年弱勤めた経験を踏まえ転職活動をしましたが、転職活動時は気づかなかった能力が意外と役に立っているのかなと思っています。

私は技官だったので、転職活動当時のアピールポイントは、『技術士持ってますくらいの浅い専門性』と『官僚人脈』、『組織・人事・採用』くらいだったかなぁと思います。

これらの経験ももちろんそれなりに役には立っているのですが、意外と役に立っているのが、

政府や省庁の動きのキャッチアップが当たり前に素早く出来る

出身省庁であれば、社会課題から政策が立案された背景を類推できる

今後、どんな業務が出そうか、省庁のお困りごとは何か、類推できる

ことなどが、私の転職した業界では重宝してもらっていると感じています。

霞が関にいたからこその視点を大事に

会社での業務としては、昼休みなどに、ふらっとネットサーフィンしてニュースあたりから情報を取りつつ、発信源の官邸や内閣府、私の業務に近い省庁のHPの最新情報を、注目すべきポイントと合わせてteamsで共有したりすると、特に各省庁への営業する上の立場の人に少し感謝されたりもしています。

最近、役所も組織横断といったことに本腰を入れてきているように見えますが、中の人は変わりませんから、どうしても縦割りは残ってしまいますよね!省内でも局間の連携などは非常に難しく、特に合併した省庁は旧組織の流れがまだ強く、本当に難しい。

いまのあらゆる社会課題を解決するためには、官僚が民間の取り組みを早期にキャッチアップしながら、次のダイナミックな施策を打ち出して方向性を示すことが本当に重要だと思います。

今の霞が関の中堅・若手官僚の大変さ

今の中堅・若手官僚は、定員削減の影響や内閣人事局に幹部人事が握られていること、そもそも業務量が多すぎることなどから、政策立案に携わる少しだけの余裕すら与えられていない状態だと思います。

戦前戦後はなにかと直営の時代だったかと思いますが、これからは民間の新技術や新しい知見をいかに有効に、かつ柔軟に取り入れる余裕を持てるか、がキーになってくると思います!

民間主導で国に提案していく重要性

世の中の動きが一層早まる中、我々民間人もただ役所から言われたことをこなすだけでなく、しっかりと様々な情報をキャッチアップしながら、政策立案を支えていくような取組の強化が重要にもなってきていますね。

それにしても、官僚の労働時間や拘束時間も改善しつつ、『上司や部下、民間人、学識経験者等と政策を議論できるだけの余裕』は最低限必要なので、なんとかならないかなと外から見守りたいです。

霞が関を離れた今、官僚の魅力はダイナミックな施策展開を立案・決定できることだと感じています。やはり民間では出来ない仕事ではあったよなと思ったりもします。(心身の健康が一番大事なことは言うまでもありませんが)

コロナ下、リモートを前提とした働き方に変わる中、民間転職後、中途入社として働いていくのは、雑談などのコミュニケーションを取ることが難しいこともあり、思ったよりハードルが高い気もしていますが、頑張りすぎず、とりあえず心身を休めながら継続して働いていきましょう!(今思えば、官僚はその日暮らしが精いっぱい過ぎた。。。)

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