【就活生へ(6)】国家公務員(一般職・技術系) 採用数分析してみた!(元官僚の私見)

2022年3月17日

主旨

今回は、国家公務員一般職・技術系を考えておられる就活生の方々の参考になればと思い、どれだけ国家公務員一般職・技術系の新卒採用数が近年増えてきているのか、『国家公務員一般職全体』及び『国家公務員一般職・技術系 国交省の地方整備局等』を例に分析してみたいと思います。

分析内容

『国家公務員一般職全体』については人事院HPにて公表されているデータを、『国交省地方整備局等』については採用パンフレットからデータを抽出し、整理してみます。結果を見ながら、採用ニーズの傾向分析をしていきましょう!

全体傾向

国家公務員一般職の全体傾向をみると、大卒程度も高卒程度もいずれも近年は採用数が大幅に伸びていますね!

受験者数にもよるかと思いますが、門戸は広がっている傾向が見て取れます!

(出所https://www.jinji.go.jp/hakusho//R1/1-3-01-data-13.htmlよりSK作成)

国交省地方整備局等の傾向

では、直近の国家公務員一般職・技術系の採用状況はどうでしょうか?

ここでは一例として、採用数の多い国土交通省の各地方整備局等の採用パンフレットからデータを収集して作成してみました。(令和4年3月時点)

(出所 各地方整備局等採用パンフレットよりSK調べ)

地方によって差はありますが、近年安定して採用数が確保されていることがわかるでしょう!高卒採用も増えているようですね!

特に東北地方整備局の採用数は増加傾向が顕著ですね。近年の退職者数(定年退職含む)が多いのかもしれません。

このように、門戸が広がっている今はチャンスだと思います。もちろん自治体との併願を考えている人の方が多いでしょうが、国も魅力ある職場ですので、考えてみてはいかがでしょうか?

中途も狙い目か

国家公務員採用においては、氷河期世代の採用を始めたりするなど、話題になりましたよね!

今、青年の山が定年に近づきつつある状況で、かつ、国家公務員の人気も下がってきていますから、民間で今働かれている方でも国の方が良さそうだなと思ったら、中途採用を狙ってみるのもありでしょう!

地方整備局等における中途採用数(係長級)の推移はこのようになっています。

(出所https://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo/sonota/sonota.htmlよりSK作成)

採用数が多いとは言いづらいですが、毎年数人は採用されている傾向があるので、国家公務員一般職技術系を志望する方は狙ってみましょう!

なお、特に現在の年齢構成で少ない世代(30歳から40歳くらい)の方は採用ニーズも高いでしょうから、これを機に考えてみてはいかがでしょうか?

(出所https://www.jinji.go.jp/hakusho/h30/image/H30-1-2-zu3-1.gif

まとめ

このように新卒(大卒・高卒)、中途ともに、国家公務員一般職・技術系の採用は行われています。

職員の年齢構成を見る限り、採用数はこれからもある程度確保されていくものと想定しております。

公務員を念頭に置いて就職活動や転職活動をされている方にとっては朗報なのではないかと思いますので、ぜひ就職先の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?

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