【就活生へ(7)】国家公務員(一般職・技術系) 海外のチャンスもある!

2022年3月18日

希望すれば海外のチャンスも

JICAの専門家等として、海外に出るなんてこともできるのが、国家公務員一般職・技術系の隠れた魅力でしょう!

意外かもしれませんが、ある程度キャリアを積み専門性が身についたら、その専門性を海外で存分に活かすこともできるのです!これは自治体職員では無いキャリアパスでしょう。

もちろん希望すればの話ですが、行った人の話を聞いたりすると、視野が広く面白い観点を身につけていらっしゃる方々が多い印象です。

それだけ、国家公務員で専門性を磨ける可能性があるということの証明でもありますよね!

海外からの人材需要も高い!

関東地方整備局で海外派遣講習会が行われているように、海外における技術力提供ニーズは高い状況です。

国としても積極的に人材派遣をしていきたいと考えているようですので、もし、国家公務員志望ではない方でも『ちょっと海外でも仕事をしてみたくなるかもな』と思われる方は国家公務員一般職・技術系を選択肢に入れてみるのも良いでしょう!

整備局における海外派遣講習会の取り組み
企画部 企画課 小林 捺穂
1.はじめに
関東地方整備局では毎年、事務系・技術系を合わせ約 90 もの研修が行われている。しかしながら、これまで実施されてきた研修は、日常の行政事務にあたる上で必要な職員の技術力向上や知識習得に資するものが大半であり、習得した知識や技術力を海外で活かす場が存在することや、その具体の業務内容等を修習するものは無かった。
そこで今回、国土交通技官の海外派遣に関する諸制度や実際の活動実績等の理解促進を図るため、海外派遣経験者の経験談を中心にした講習会を全地方整備局で初めて開催した。本論文では、この取組について紹介する。
2.開催の背景と目的
近年、諸外国から JICA への技術者派遣要請が増加傾向にあり、整備局技術系職員の海外派遣のニーズも高まってきている。しかし、現状としてはその要望に十分に応え切れてはいない。その一方で海外派遣経験のある職員はいるものの少数であり直接経験談を聞く機会もないため、海外派遣に関するいかなる制度が存在するのか、という点だけではなく、実際に海外に派遣された場合にどのような業務を行い、どのような状況で生活するのかという具体的なイメージも持ちにくい状況にある。
そこで今回本講習会を開催するにあたり、以下の 2 点を目的とした。
① 海外派遣の諸制度について知ってもらうこと(海外派遣制度の周知による潜在的希望者の顕在化、掘り起し)。
②海外派遣に一定の関心がある職員に対し、業務実態や海外での生活実態をより具体的に理解してもらうことで(関心のある職員に対する更なる情報付与)

https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000704831.pdf

数年といった長期派遣だけではなく、短期派遣もある!

2~3年といった長期派遣だけではなく、短期派遣の道もあるようです。それだと生活にもそこまで影響なく、経験が積めますよね!

4.今後の課題とまとめ
アンケート結果から、派遣先での業務内容の掘り下げ、派遣までの詳しい手続き、現地で罹患したときの具体的な解決法など、やはり人によりさらに知りたいことが異なることが分かった。そのため、多様なニーズに応えるために、詳細な講義項目更なる検討が必要であると思われる。
また、今回の取組は、海外に長期派遣された場合を想定し、JICA長期専門家などとして派遣された方々を講師として招き、講義内容もそれに合わせ現地での業務や生活に比重をおいたものであった。一方で、JICA専門家としてのニーズは長期間の派遣だけではなく、短期間の派遣もあるため、今年度以降の開催については短期派遣も含めた講義、経験談の報告も含めて実施していきたい。
加えて、これからの技術系職員のキャリア形成の一環として、海外派遣をどのように効果的に展開していくか、モデルケース等の構築等も必要と考える。
上記のような課題は残るものの、アンケート結果から好意的な意見が多数見られ、また、JICA短期専門家の派遣にもつながったことから。今回海外派遣経験者の経験談を主軸とした講習会の実施により、海外派遣の実態への理解に関して、一定以上の成果があったと考えられる。
今後はアンケートの意見を踏まえつつ、技術系職員のキャリア形成における選択肢として、講習内容を充実させつつ、講習会の継続的な開催や研修等への発展を図っていきたい。

https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000704831.pdf

これからは多様な視点で物事を捉える重要性が増す世界

今、DX、新技術、国際標準といった流れで各業界動きが激しくなっているように感じています。

ガラケーのように日本独自というよりは、世界の動きを踏まえた流れの中で日本がどういう位置づけで絡んでいけるのか、が重要になってくるでしょう。

これは行政官の世界でも中の文化で閉じこもっていたら、良い施策を生み出しづらい環境になっているということの表れでもあると思っています。

民間に出てきてわかったことは、『役人時代にもっと外の世界を知っておけば、もう少し施策の打ち出しとか工夫できたかもしれないな』ということです。

これからを担う行政官の卵の方々には、ぜひそのような意識を持って、前向きに「これまでの組織・風土を変革」していってもらいたいと期待しています!

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