【予想】R4技術士(建設部門)勝手に出題予想(1)〜『河川』選択科目過去問分析〜

2022年3月1日

対象科目~技術士(建設部門 河川)~

令和元年から技術士の試験制度が変わりましたね。

今回は建設部門のうち河川の選択科目について、過去問のテーマを整理・分析したいと思います。

※必須科目や砂防・海岸もありますが、今回はまず「河川」の選択科目に絞って整理していきます。

過去問整理

まずは、過去3か年の過去問を整理してみましょう。ヤマを張るには近年の傾向把握が重要ですよね!

なお、過去問は技術士のHP09 建設部門|公益社団法人 日本技術士会 (engineer.or.jp)で公開されているので、そちらも確認していただければと思います。

さて、出題テーマについて、簡単にまとめると以下のようになります。

令和元年

【Ⅱ-1】

  • 河川堤防(土堤)の維持管理
  • 大規模地震に対するダム本体の耐震性能照査

【Ⅱ-2】

  • 環境配慮型災害復旧
  • 防災地域づくり

【Ⅲ-1、Ⅲ-2】

  • 激甚化する自然災害時の防災のための重要インフラの機能維持
  • 水防災意識社会

令和2年

【Ⅱ-1】

  • 流下能力維持のための河道の維持管理
  • 貯水池土砂管理

【Ⅱ-2】

  • 水害・土砂災害に対する市町村の警戒避難体制整備
  • 再度災害防止対策

【Ⅲ-1、Ⅲ-2】

  • ICT活用・データプラットフォームづくり
  • 総合的な土砂管理

令和3年

【Ⅱ-1】

  • 河川堤防(土堤)のすべり破壊とパイピング破壊
  • 治水機能を増強するダム再生

【Ⅱ-2】

  • インフラ老朽化対策
  • 水害・土砂災害の被害想定区域の設定

【Ⅲ-1、Ⅲ-2】

  • コロナ禍における建設生産プロセス全体の遠隔化
  • 地震災害に対する緊急的に対応に向けた事前想定・即時推定に基づく様々なセンシング技術の活用

出題傾向分析

上記の過去問整理を踏まえ、Ⅱ-1,Ⅱ-2,Ⅲ-1,Ⅲ-2についてそれぞれ出題傾向を分析していきたいと思います!

Ⅱ-1

河川やダムの基本的な部分を問う問題が多い傾向です。

あまり政策的な動向を受けた問では無いのでヤマを張りづらい問が想定されますよね。

ここは広く浅く知識を入れて6割回答をを目指しましょう!

なお、近3ヶ年は

  • 河川は土堤原則、河道設計・管理
  • ダムは、耐震設計、貯水池土砂管理、ダム再生

が問われています。

Ⅱ-2

こちらも河川の基本的な事項を問われていますね!

傾向としては『ハード』と『ソフト』で1問ずつ出題されているので、出題された問を見て書けそうな方を6割解答できるようにしましょう。

勉強法は、もしハードの方で書けない問が出た時に備えて、ソフトの方の知識をしっかりいれていく感じでしょうか。ソフトは最近の河川行政の流行りですから、Ⅲの対策にもなりますので、しっかり勉強することがオススメですね!

なお、近3ヶ年は

  • ハードは環境配慮型災害復旧、再度災害防止、老朽化対策
  • ソフトは防災地域づくり、市町村避難体制、被害想定区域設定

が問われています。

Ⅲ-1、Ⅲ-2

Ⅲは『最近の大きな施策動向を踏まえた出題』がなされる傾向にあると思います。

ここで、気になるのは『デジタルに関する動き、DX』に関する出題でしょう!

特に令和3年はⅢ-1、Ⅲ-2ともにデジタルっぽい出題に偏っていたので、今後もデジタル関係を勉強しなくては解答できなくなってくるはずです!

以上、分析した結果となります。

これを踏まえた出題予想はまた次回。

【R5年度 対策はこちらから↓】
R5年度技術士(建設部門_河川)(1)勉強法〜令和5年度水管理・国土保全局予算決定概要〜 | うつ×育児×転職×元官僚×技術士×ダム (ikujiojisan.biz)