【就活生へ(1)】国家公務員(一般職・技術系)を目指す上でやるべきこと!(元官僚の私見)

2022年3月12日

あくまでも私見ですが、『もし自分が採用担当だったら』という思いで綴ります。

民間も同じかもしれませんが、国家公務員(一般職・技術系)を目指す方の参考になれば幸いです。

就活時は国など発注者側だけでなく、民間受注者側の話も聞けるチャンス

最初から『公務員だけ』に絞って就活をすることは本当にもったいないことだと思います。

ぜひ、受注者側の民間企業の話も聞いてみて下さい。

もし公務員になった際、工事や業務を委託して、民間事業者と一緒に仕事をする機会も多いです!

なかなか民間事業者の話を聞く機会は公務員になってしまうと限られてくるので、フラットな立場である学生のうちは、まず幅広く選択肢を持ってみるのが良いでしょう!

私は新卒時の就活で、官民とも発注者側だけに絞って受けましたが、今は受注者側で働いています。若かりし頃、視野を広く持っておけば良かったなと少し後悔もしています。どちらにせよ、ファーストキャリアは国家公務員を選んだとは思いますが、視野が狭かったなと少し感じたりもしています。

職員と会う前に最低限のインプットはしておこう!

インターンや説明会、現場見学会、今はオンラインでの説明会なども取り入れて、いろいろなイベントが行われていますよね!そこで職員と会う機会があるかと思いますが、最初から『説明を受けるだけ』というスタンスで臨むのは非常にもったいないです。

イベント前日に少しだけでも良いので、採用パンフレットやHPを見て勉強してから参加しましょう!

採用面接ではない場でなければ聞きづらいこともあるかと思います。そこをいろいろと直接質問してみて聞くことが大事です。

興味ある部分について、『パンフレットにこう書いてあるけど実際はどんな感じなのか?』、『HPをみてここが気になったので詳しく話を聞かせてください』と聞くだけでも十分です。

相手の職員も人間ですから、直接喋ってみて『この人は国家公務員に興味がある人なんだな』と思わせることは重要です!

やはり『熱意のある方と一緒に働きたいな』と思うのでそういう方は印象に残ったりもするでしょう!もし直接採用に関わっている職員ではなかったとしても、入省できたらいつか一緒になったりする場面もあるかもしれませんよ。

『残業時間』については聞いてもあまり意味はない

残業時間は気になるかもしれませんが、残念ながら部署や係によって大きく異なるので、聞いてもあまり参考になりません。。。

『地方』は、今、働き方改革にも本気で取り組んでいるように見受けられるのでそこまで心配しなくても良いでしょう。(『霞が関』は変わってない気がするが・・・)

ただし、災害対応などの業務が担当の場合、被害の程度に応じて忙しくなる可能性はありますね!

『残業代』はしっかり出ますのでご安心を!

『地方』においては、残業代は比較的しっかり出ているような実感があります。そこは安心しても良いでしょう。なので、わざわざ職員に聞く必要も無いですし、聞いても『しっかりと払われているよ』と答えが返ってくるだけですので。まぁ、霞が関のようにサービス残業を前提としてはいないので、大丈夫かと思います!

説明会や現場見学会は『見られている意識』で臨もう!

どうしても筆記試験が目先にあるので、そちらばっかりに注力しがちですが、試験に合格することが最終目標ではなく『内定を取れるかどうか』が目標ですよね!?

そのためには、

  • 志望官庁の採用パンフレットやHPは最低限チェックしておくこと
  • できれば前年のインターンに参加しておくこと
  • 説明会や現場見学会などにはしっかりと参加しておくこと
  • そこで質問など積極的にアピールしておくこと

が重要です。試験の順位を上げるよりもはるかに重要でしょう!

勉強ばかりでモチベーションが上がらない日もあると思います。そんな時は省庁のHP等をチェックしたりしてモチベーションを上げるのも良いと思います!調べていると結構面白いですよ!

筆記試験の順位は関係ない(はず)

私自身もⅠ種試験で順位が悪くても内定をいただけたように、一般職も入省者を見ると順位は関係なさそうです!

筆記試験は通ってさえしまえば、そこからは面接勝負の世界ですから、試験の出来・不出来を引きずることなく、自信を持って採用面接に進んでいきましょう!

なので、面接やその前の説明会・現場見学会などが重要になってきます!説明会などに参加して詳しくなっておくと、面接時のやりとりもより深くなるのでオススメです!

合格者名簿に載っていれば、次の年は採用されるかもしれない!希望は捨てないで!

筆記試験に合格していれば、次の年でも採用される可能性はあります!

どうしても採用予定人数に左右されてしまうので、入りやすい年と入りづらい年がどうしても発生してしまいますよね!

別記事で紹介したように、これから青年の山と言われていた世代が定年に近づくにつれて、採用者数も増えていくことが想定されます。

これをチャンスと捉えて、合格者名簿に載っている期間内、年齢制限の範囲内であれば新卒採用枠を狙ってみると良いでしょう!人物本位で採用されているように見受けられるので決して諦める必要はありませんよ。

入ってしまえば高卒・高専卒・大卒・院卒・中途でも関係ない世界

私のいた省庁では少なくとも、学歴は関係ありませんでした。

もちろん初任給などは違いますが、『高卒だから偉くなれない』なんてことはまったくありませんでした!やはり優秀な方がそれなりのポストに就いているなという印象がありましたね!

とにかく学歴は気にせず、やってみたければ国家公務員を目指してみましょうね!

中途採用も定員に余裕がある組織であれば積極的に採用活動を展開しているはずですので、チャンスを逃さないようにしましょう!最近は本省でも地方でも活発なように見受けられます!・・・あまり人気が無いからかな(苦笑)

志望している官庁、地方以外で採用される可能性も!

その年によって、採用ニーズが変わってくるのは民間企業でも公務員でも一緒でしょう!

筆記試験に合格し、採用者名簿に載ると、省庁の採用担当から電話が入ることがあります

そういう省庁は採用ニーズの高い状態だと思うので、電話がきて興味が少しでもあれば、ちょっとHPをみて調べつつ、面接に臨んでみることもありでしょう!

最終的には体は一つしかないので、どこに就職するか選ばないといけませんが、選択肢を広く持っておくことは重要ですよ!意外と向いている仕事と出会えるチャンスかもしれません。

また、地方についても『こっちの地方はダメでも、こっちなら内定取れた』といったこともあるようです。地方にこだわらない方であれば、一つの地方にこだわらずに就活を展開するのもアリでしょう!

霞が関の国家公務員一般職と併願するのも試験区分によってはアリだと思います!やっぱり忙しさは霞が関の方が大変だとは思いますが。。。

志望動機はしっかりと論理立てて説明できるように!

志望動機については、しっかりと職員から聞いた話や現場見学会での話、HPで収集した情報などを頭の中で整理して、論理的に組み立てていきましょう!

具体的には、

  • なんで公務員なのか?(民間じゃない理由)
  • なんで国なのか?(自治体じゃない理由)
  • なんでこの省庁を志望するのか?
  • 具体的にどんな仕事がしてみたいのか?
  • 転勤に対してはどう考えているのか?

などの質問に対して矛盾なく答えられるように準備しておくことは必須です!

私も経験がありますが、ちょっと矛盾していることを言っているなぁと自分で思った採用面接では結果が良くなかったりしましたね。

素直で柔軟な人の方が馴染む世界かな!

『一つのことを専門に突き詰めるスタンス』の方よりは、『柔軟に何でもやってみたいです』という方が職場に馴染みますし、入ってから『これは違うな』と思うミスマッチも少なくなると思います。

例えば道路など同じ分野でも工事・計画・管理など仕事は多岐に渡ります。『興味ある分野の様々な経験をしたい』という方は国家公務員一般職・技術系に相性が良いでしょう!

終わりに

公務員試験も近づいてくる中、皆さん将来の選択肢を考えていきましょう!

合わなければ転職するのも普通の時代ですし、あまり気を張りすぎずに頑張ってくださいね!

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