【予算って何?】当初予算と補正予算の見方(私見)

2022年2月12日

予算といえば、『当初予算』と『補正予算』という言葉には聞き馴染みがあるかと思います。

それぞれどういう特性があるでしょうか。(あくまでも私見ですが)

当初予算は『対前年度比(伸率)』で見る

例えば公共事業予算の推移を見ると、ここ数年はだいたい同じ額(いわゆる『予算の高さ』)に落ち着いていますよね!

https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2022/seifuan2022/17.pdf

予算は内訳として、義務的経費と裁量的経費に大きく分けて考えられますが、だいたい政府全体の当初予算が決まる過程で公共事業予算全体額は一定に落ち着いていることがわかります。(強靱化関係の臨時の措置除く)

このことから、今の政府としては、

『通常の公共事業は例年通りの規模で考えていて、強靱化については特別な措置ということで重点的に予算計上しているんだな』

と全体像を読み取ることができます。

財務省の他の主計官の資料も見てみると、強弱が分かって面白いかもしれませんね!

https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2022/seifuan2022/index.html

補正予算は『規模』で見る

補正予算は『経済対策』(いわゆる『対策』)として計上されることも多々あります!

毎年決まっているものではなく、対策の規模もまちまちですよね。

各省庁も単なる経済対策として、ただ闇雲に計上しているわけではありません。

そこで、補正予算に求められることは、

『なぜ今やらなければならないのか?』

をしっかり説明できることです。

『今やればこんな効果が早く発現する』と言える事業を計上し、積み上げていきます。

補正予算は決まるまでのスケジュールが厳しいので、『補正予算があるらしい』という世の中のニュースを見たら、とりあえず各局予算担当ラインの人達は、頭の体操として、

『補正予算がきたらこんな事業を要求しようかな』

と考えたりしているのが実態ではないでしょうか。

以上、政府の取組や予算の仕組みに少しでも興味を持っていただき、面白いなと思ったら官僚を志望してみるのも良いと思います!

今は各省庁も官僚の中途採用を強化しているようですから、新卒だけでなく、中途で官僚になることを検討している人の参考に少しでもなれば幸いです。

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