【就活生へ(3)】国家公務員(一般職・技術系) 官庁訪問への臨み方(元官僚の私見)

2022年3月14日

筆記試験が通ったら官庁訪問が始まりますよね!その心構えのようなものを私自身の経験を踏まえて綴りたいと思います。

官庁訪問への臨み方(私見)

私はだいぶ前に霞が関のとある省庁の官庁訪問を受けました。当時は学生だったこともあり、官僚の方と話したこともなく、大変緊張したことを覚えています。

たしか本省ではインターンもやっていなかったので、説明会に出ただけくらいの状態での官庁訪問となりました。(私の頃は4月採用があったので、4月1週に3回ほど官庁訪問をして、4月10日頃内々定をもらった記憶があります。)今思い出してみると、あの頃は若くて元気だったなぁと懐かしい想い出です。

今回は、私が地方に出ていた時、学生さん達に現場説明・インターン対応等をした経験も踏まえ、国家公務員一般職・技術系の官庁訪問への臨み方について、綴っていきます!(あくまでも私見です)

まずは訪問カードをチェック

東北地方整備局の訪問カード(大卒程度)を例に、まずはどのような内容を記載する必要があるのか、確認していきましょう!※受ける機関によって内容・体裁が異なっていると思いますので、受ける機関の訪問カードはしっかりと事前にチェックしましょう!

(出所http://www.thr.mlit.go.jp/Bumon/B00097/K00360/recruit/top/pdf/R3houmoncard(gijutsu).pdf

こちらをみると

  • 卒業研究の内容
  • 職歴
  • 趣味・特技
  • 最近興味のある事
  • 訪問理由・志望動機
  • 希望職務
  • 質問等

の記載が求められています。

卒業研究の内容、職歴、趣味・特技は自然体で記載しておけば良いと個人的には思っています。(もちろん嘘はダメですが)

それ以外の項目について解説していきますね!

志望動機

まず間違いなくしっかりと聞かれるのが『志望動機』です。

これはしっかりと自分の言葉で、相手に熱意が伝わるように『ある程度簡潔に』伝えましょう!

棒読みの長々とお経のようになってしまうと面接官も頭に入らないので気をつけましょう。

『面接は相手とのやりとり・コミュニケーション』ですから、一回で全部言い切らずにコミュニケーションを取ることを意識して下さいね!

加えて、『実体験に基づく志望動機』だと面接官もいろいろと質問しやすいですので、現場見学会や説明会、調べたこと、大学等で経験したことなどから、志望動機に繋げられるように準備しておくと良いでしょう!

留意点としては、

  • なぜ公務員なの?
  • なぜ国なの?
  • 自治体はどこを受けているの?(受けていなければ、逆になぜ自治体を受けていないのか?)
  • もし国家公務員の内定を得られなかったらどうするの?(進学?民間?基礎自治体?浪人?など)

と確認・質問された時にどう答えるのか、頭の体操をしっかりしておくことです。

志望動機と合わせて聞かれることもあるでしょうから、突然聞かれても焦らない・困らないようにしましょうね。

最近興味のある事

最近興味あることは、『突っ込まれても大丈夫な内容』を簡潔に記載しておきましょう。

希望職種と関連性のあることではなくても良いと私は思っています。行政の動きや政治的な動きに限られたものではないでしょうが、比較的真面目なテーマを選んだ方が無難な気はします。

ここは本人の特徴が出るところですから、本当に興味のあることを記載した方が面接官とのコミュニケーションのネタにもなるので、ある程度調べたりした上で興味あることを記載すると良いでしょう!

希望職種

希望職種は、志望動機とも繋がるところだと思います。自分がやりたい職種を素直に記載しましょう!

留意点としては、

  • なぜその職種を志望するのか?
  • もし志望と違う〇〇に配属されたらどう思うか?

について聞かれても、答えられるように準備しておくことでしょう!

嘘をつく必要は無いですが、事前に考えておくと本番も焦らずに受け応えができると思います。

質問等

空欄にしておくともったいない箇所ですね。

ただし、それまでの説明会や現場見学会で何度も説明を受けているような内容の質問を記載すると、逆効果になりますので気をつけた方が良いでしょう!

よって、実際に入省した後のことを考えて、質問事項を練ると良いでしょう!面接官とのコミュニケーションのネタにもなるところかもしれません!

自己PR

面接で聞かれる可能性の高い質問ですよね!

自身の長所や短所などを分析して、しっかり自分の言葉で伝えられるように準備しておきましょう。

志望動機や希望職種に繋げられるような自己PRだとなお良いでしょう!

第一志望か否か

これもよく聞かれる質問の一つですよね!

『何でも第一志望です』と答える人もいれば、『自治体が第一志望です』と答える人もいるでしょう。そこは個人の判断で、どう答えるのか、しっかりと頭の体操をしておきましょうね。

転勤に対してどう思うか

これも国家公務員だと聞かれる可能性が高い質問です。私も官庁訪問の時に聞かれた記憶があります。

どのように答えるか、それまでの面接官とのやりとりと矛盾なく答えられるように準備しておくと良いでしょう!

なお、今時点だと『転勤は絶対に出来ません』や『ここでしか働けません』というと、なぜ国家公務員を志望したのか?と面接官も不思議に思ってしまうでしょうから、そのような答えはしない方が無難だと思います。

まとめ

いずれにせよ、完全な嘘をついていると面接官にバレてしまう可能性が高いでしょうから、しっかりと自分の気持ちを整理して、面接官に伝えられるように準備をすることが大切です。

面接はあくまでもコミュニケーションです。

一方通行にならないように、喋りすぎたりしないように気をつけましょうね!

やはり公務員ですから、地域の住民対応なども説明会の場面等で出てくることが多いでしょう!

コミュニケーションがしっかり取れるか否かは重要ポイントですね!入省者を見ても個性はそれぞれでしたが、コミュニケーション能力はあるなぁという若手が多かった印象を持っていました!

これから準備する方も多いでしょう。

説明会や現場説明会等で少しでも国家公務員も良いなぁと感じたら、実際に内定を取るまでを見越して準備を進めることをオススメします!

皆さん、頑張っていきましょう!

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