【予想】R4技術士(建設部門)勝手に出題予想(4)〜『必須科目』過去問分析 〜

2022年3月5日

建設部門必須科目

これまでは建設部門『河川の専門科目』について分析・予想していきました。

今回は、『建設部門必須科目』についても同様に過去問分析をまず紹介したいと思います。

令和元年から試験制度が変わり、択一から記述式に変わりましたね。私は択一試験時に受けたので、現行制度の必須科目の勉強をしたことは無いですが、勝手に整理・分析したいと思います。

過去問整理

まずは建設部門必須科目について、令和元年から令和3年の過去問のテーマを整理していきたいと思います。

Ⅰ-1

令和元年

  • 建設分野の生産性向上

令和2年

  • 地域中小建設業の担い手確保

令和3年

  • 廃棄物問題に対する循環型社会構築

Ⅰ-2

令和元年

  • 国土強靱化、想定を超える外力への対応

令和2年

  • インフラ戦略的メンテナンス

令和3年

  • 自然災害の激甚化に対する新たな取組を含めた幅広い対策

出題傾向分析

ここでは、過去問から出題傾向を分析していきます。

ざっくり言うと、国交省の

  • 大臣官房技術調査課系(業界団体関係、生産性向上)
  • 総合政策局公共事業企画調整課系(戦略的メンテナンス、廃棄物)
  • 水管理・国土保全局防災課系(河川に限らない総合的な防災対応)

の出題傾向といったところでしょうか。

Ⅰ-1

Ⅰ-1は河川を専門とする場合、選択するのは難しいかもしれませんが、以下を6割回答できる準備をしておくと安心かなと思います。

  • 『今後の建設業界に対する課題解決アプローチ』を問う問題も出ています。担い手3法、新3Kは外せませんよね!また、建設業界への残業時間規制適用も迫ってきており重要な課題ですね!(ただこれまで業界系の業務に携わったことのない行政官がゼロから勉強するのは厳しい分野かもしれません。)
  • 令和3年のⅠ-1廃棄物問題はちょっと特殊な出題で予想するのは難しかったように思います。この文脈では『脱炭素』が狙われそうですね。社会資本重点整備計画に記載されている程度の知識は入れておいても良さそうです。
  • インフラDX、i-construction、BIM/CIM原則化の流れも大きな動きですので、出題されるかもしれません。押さえておきたいところです。

Ⅰ-2

Ⅰ-2は自然災害系、老朽化対策と河川とは親和性の高い出題が多いので、こちらの方が勉強しやすいかと思います。

  • 河川を専門科目とする方は、自然災害対応に関する知識をお持ちだと思いますので、『Ⅰ-2で自然災害対策絡みの出題があればそちらを選択するのが効率的』でしょう!防災課が事務局の会議等を要ウォッチですね。
  • 『老朽化対策』は、新技術活用とセットで出題されるかもしれません。笹子トンネル事故から10年が経過するタイミングで再度着目される分野になるでしょう。社整審のメンテ小委の動きは要ウォッチですね。

以上必須科目の過去問整理・分析になります。

必須科目の出題予想はまた次回。お楽しみに!

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